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理想の庭を実現するための庭づくりのコツ

レンガの小径のある庭

もし自分の庭が理想的な庭であったら、日々の生活がどんなに心豊かな楽しいものになるでしょう。

不慣れな方でも、いくつかのポイントをおさえれば、理想の庭は実現可能だと思います。

ガーデンデザイナーの経験から、そのポイントを解説します!

1 デザインからとりかかる

理想の庭の実現のために、まずはデザインからとりかかりましょう。

「デザイン」といっても専門的な難しいものではなく、構想練り、方向決めというイメージが近いです。

難しそう、面倒だ、などと身構えず、できる範囲で庭の構想を練るところから始めましょう!

デザイン方法を以下にご紹介します。

1-1 自分の理想を知る

最初に、自分は何を「理想の庭」だと思っているのか探ります。

意外とわかっていないのが自分の理想です。ご相談を依頼されるお客様の話を聞いていると、理想の庭というものは人によって全然違うと感じます。

理想の庭を実現するためには、そもそも自分は何を理想と思っているのかを知ることが重要です。

「庭に求めていること」と「好きなテイスト」を合わせて、理想の庭のイメージを持ちましょう。

1-1-1 庭に求めていることを考える

まずは、あなたが庭に求めていることを考えましょう。

もちろん自由に考えて良いのですが、例えば、今までお客様にヒアリングをしてきて、大きく以下の4通りに分かれることが多いです。

 例1:使う場所

  庭を使ってやりたいことがある。アウトドアリビング、バーベキュー、キャッチボールなど

 例2:ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい

 例3:管理が楽なことが1番

   雑草で悩んでいる、手入れの時間がとれないなど

 例4:見た目重視、見栄えが良いこと

   部屋から眺めて楽しみたい、外部やアプローチからの見た目重視など

求めていることは一つではなく複合的なことも多いですが、中でもあなたが最も重視していることは何でしょうか。

また、家族がそれぞれ違うことを求めている場合は、最も庭に関わる人が求めていることを優先させましょう。

子供達の興味や好みはどんどん変化してしまうので、あまり本気で受け取らない方が良いと思います。

1-1-2 自分の好みを知る

次に、自分の好みのテイストを探ります。

自分の好みを知るのに効果的なのは、ガーデン雑誌やネット検索で、「好きな感じ」の画像を抜き出して、一箇所にまとめて見ることです。

実現できるかどうかなどは一切考えず、直感でパパっと選ぶのがコツです。

今までにご自分で撮影してきた写真で、「好きな感じ」のものがあれば、それも使いましょう。

ガーデン雑誌

ガーデン雑誌は、見ていて楽しく、自分では思いつかない事例も見られるので、手元に持っていると便利です。

できるだけ多くの「好きな感じ」を抜き出し、一箇所に集めて自分なりに分析します。

何についてのイメージが多いですか?

例えば

  • ウッドデッキやバーベキュー炉、ライティングなど何らかの「物」に特に惹かれているみたい
  • 似ている雰囲気、色合い、植物など、高い頻度で出てくるテイストがある

あなたの「好き」から浮かび上がるメッセージをくみ取り、自分の好みを知りましょう。

それから、庭の中に反映できる好みがあるかよく考えて、反映できるテイストがあればそれを採り入れましょう。

ここで、ご参考までテイストの例をご紹介します。

外まわり商材全般を取り扱っているオンリーワンクラブの施工例集「イメージブック ワンライフ 2020」では外まわりのテイストを以下のようなカテゴリーで紹介しています。

  • ナチュラル&カジュアル

  • モダン

  • ヨーロピアン

  • シャビーシック

  • リゾート

テイストはあいまいなもの。これらはあくまでも一例です。

これら以外にも、和テイストなどは根強い人気があります。

あなたの好きなテイストはどんな感じでしょうか?

「好きな感じ」を集めて、ご自分の好みのテイストを把握してください。

1-2 庭の現状を把握する

次に、デザインを描き込む図面を用意します。

住宅の敷地図面があれば、庭部分をコピーしましょう。

敷地図面がない場合は、紙や方眼紙に大体の庭の形を書きましょう。

平面図では考えにくい場合は、撮影した写真を拡大してトレーシングペーパーでうつしとるなど、自分が考えやすい形でかまいません。

(余談ながら、縮尺などの専門的なことは気にしなくても良いと思いますが、プロにとってサイズはとても大切で、狭い庭は1/50(図面上の2cm=実際の1m)、広い庭は1/100(図面上の1cm=実際の1m)の縮尺で図面を書くことが多いです。)

用意した図面に、デザインの前提条件になると思われることを書き込みます。

  • 既存物のうち手をつけないもの(塀や門、樹木など)
  • 方角
  • 日当たり
  • 風通し
  • どこからの眺めを重視するか(リビングから、家前の道路から、玄関アプローチからなど)
  • 外部からの目線が気になる場所
  • その他特殊事情(小石が多い、高低差があるなど)

よくわからない場合は、敷地の形状だけでも良いので、図面を用意することを優先させます。

何パターンかデザインすることを想定して、できた図面はコピーを数枚取っておくと便利です。

用意した図面の一例です。

1-3 テーマを持ってデザインする

描き込み図面が準備できたらデザインを開始します。

これまでに把握した「庭に求めていること」と「好み」をふまえてデザインしていきます。

最初に「庭に求めていること」と「好み」を合わせて、テーマを設定しましょう。

例えば

  • 癒しを感じるナチュラルな庭
  • 家族でバーベキューができるモダンな庭
  • ガーデニングを楽しむヨーロッパの田舎風の庭
  • 雑木林の雰囲気で手入れが楽な庭
  • 照明が美しい和モダンの庭

何でも良いので、目指したいテーマを持ってデザインしましょう。それが庭に統一感をもたらします。

統一感のある庭はとても素敵に見えます。

テーマを忘れずに、用意した図面にデザインを描きましょう!できる範囲で楽しみながらじゃんじゃん描き込みます。

色鉛筆などで色付けするとイメージしやすいです。

自由にイメージを描いて構想を練りましょう。

何度でも描き直しや修正して良いのです。

1-3-1 素材選びのポイント

地面の舗装やフェンスの素材は、目指すテイストに合わせて選びます。

色味も重要です。

  • ナチュラルテイスト:自然石、天然木などの自然素材が合います。色味は主張し過ぎないアースカラーがおすすめです。
  • モダンテイスト:アルミ、コンクリート、タイルなど。自然石でも直線的にカットされた石やタイルが良いでしょう。色味はモノトーンや濃い色などはっきりした色がおすすめです。
  • アンティークテイスト:さび色や古色を施した素材、アンティークレンガ、自然石など
  • 和風:和風の石、竹、天然木など

どのような素材にすればよいかわからない場合は、屋外で使用するので、自然石、レンガ、耐久性の高い天然木などが植物との相性も良くおすすめです。

1-3-2 植物選びのポイント

みずみずしい生命力や心地良い癒しを庭にもたらしてくれる植物ですが、合わない環境では順調に育たなかったり枯れたり、うまくコントロールできない面も持っています。

これが好き、こうしたい、と思っても失敗することは多々あります。

でも、失敗から気付きを得たり、やり直したり、大らかな気持ちで付き合い徐々に理想に近づけられれば良いと思います。

植栽計画で私が考えるおすすめの方法は

  • 樹木は主要なものに絞って少なめに植える。物足りない場合は、後から追加して行く
  • シンボルツリー、目隠しやポイントとなる主要樹木をまずは考える。常緑樹だけでは暗く重い印象になり、落葉樹だけでは冬の庭が寂しくなるので、常緑樹と落葉樹両方を採り入れた方が良い
  • 低木や下草類を足して、グリーンのボリュームを補う
  • 花は好みで後から足してゆく
  • 環境に合う植物を選ぶ。植物は元々自生していた場所に近い環境を好む。日向好き、日陰好き、乾燥気味が好き、湿り気味の場所が好きなど様々
  • 生長の速さを意識する。当然だが生長が速い植物は手入れが大変

植栽計画を知識ゼロのところから自力で考えるのは難しいことです。わかりやすいガーデン本を何冊か参考にしながら、ネットも使って調べて考えることをおすすめします。

2 予算について

理想の庭のデザインができたら、それを実現して行きます。といっても、デザイン通りというより、現実の庭や予算に合わせて形にして行きます。デザインは、ガチガチの決まったものというより、道しるべのような位置づけで使うのが良いでしょう。

理想の庭をつくるためには、外構や造園業者に依頼してプロの力を借りるのがベストです。自分で考えたデザインを持って相談に行きましょう。しかしプロに依頼するということは、ある程度まとまった費用がかかる、ということを意味します。

ここでは「理想の庭を実現するため」という部分に的を絞って、平均的な予算はどれくらいか、低予算の場合どうしたらよいかについてご紹介したいと思います。

2-1 平均的な予算

どのような内容の施工をするかによって、庭づくりにかかる費用は変わってきます。

参考まで、内容別のざっくりとした予算感を表にします。

内容費用
庭づくり一式50~500万円
施工一式で多い価格帯100~200万円
小規模な庭の施工一式50~100万円
広い庭や大規模造作物(目隠しフェンスやウッドデッキなど)を含めて一式200~500万円

実際には、プランや施工内容を打ち合わせ、見積もりを出してもらわないと何にいくらかかるのかわかりません。

しかし、きちんとしたものを求めるのであれば費用はかかるもの、という覚悟は必要です。

2-2 低予算の場合

予算が少ない場合、それでも理想の庭の実現を諦めることはないと思います。

ここで力を発揮するのが最初に考えたデザインです。

理想の庭を全て一度に実現できなくても、例えば、どこか1箇所からとりかかるのはどうでしょう。その1箇所とは例えば、

  • デザインを考えた時に最もこだわりを持った部分から
  • 最も目立つ場所から
  • 最も気になっている問題部分から
  • 動線だけでも整える
  • シンボルツリーなどの植物を植えるところから

デザインを眺めて、実際に庭を見て、「ここからとりかかろう!」とひらめいたら、そこからとりかかれば良いと思います。

ユーチューブなどを参考にしながらDIYで施工する場合、愛着がわく、マイペースで進められるなどは大きなメリットですが、出来栄えのクオリティーはどの程度になるか疑問です。

または、最初にとりかかる1箇所だけ業者に依頼する、というのも選択肢の一つですが、低予算でできるかどうかはわかりません。

どのような方法でも、できる部分から一つ一つ実現して、気付いたら理想の庭になっている、という進め方も一つの楽しみ方と言えます。低予算でも諦めることはないと思います。

3 完成後の庭の管理

理想の庭が実現した後、何も手入れをしないとすぐに乱れてきて理想とはかけ離れたものになって行きます。

ここでは、庭の素敵さを保つためのコツとして、植物の手入れと、資材の経年変化について少し説明します。

自分の理想も変化するので、手入れを繰り返し、必要ならリフォームするなど、庭づくりには完成がなく、それがまた面白い部分です。

3-1 植物の手入れ

植物の生長する力はとても強く、たった1年でもあっという間に草木が生い茂ります。

植物の手入れは必ず必要ですので、季節ごとの手入れと、年間の手入れのコツを覚えましょう。

季節ごとの手入れバラのように、季節ごとの手入れを必要とするものはその季節に合った手入れをします。
手間がかかるので、季節ごとの手入れを必要とする植物は少なめに導入した方が良いでしょう。
年間の手入れ季節ごとの手入れがそれほど要らない植物は、植物の生長サイクルに合わせて手入れします。
落葉樹、常緑樹、果樹、アジサイなど、それぞれの生長サイクルに合った手入れをします。
第一の重要時期は初夏:
春から夏にかけては植物が最も茂る時期。初夏にまとめて茂った部分を手入れするのがおすすめです。初夏の植物の手入れについて書いた記事「夏の手入れで庭の美しさをアップさせましょう!」を併せてご覧ください。
第二の重要時期は冬:
1年を通じて手入れできなかった部分を手入れします。

草花は暑さに強いもの、寒さに強いものがあるので、その性質に合わせて手入れすると良いでしょう。

大きめの樹木の剪定で手に負えないものは、それだけでも業者に依頼すると仕上がりのクオリティーが全く違います。

庭全体で管理ができる量の植物かどうか、手入れを通して自問して、手に負えない場合は植物の分量を減らすことも考えましょう。

3-2 資材の経年変化

屋外の刺激はとても強く、特に雨、紫外線、寒暖差などにより、経年変化がどんどん進みます。

資材選びの際は、以下のような点に留意することをおすすめします。

  • 最初から耐久性の高い素材を選ぶ

  アルミ、天然木の一種ハードウッドなどはおすすめです。

  • 古びても味わいのある素材を選ぶ

  自然石やレンガ、ハードウッドは古びても味わいがあります。

コンクリートやタイルは、高圧洗浄や専用洗剤で掃除しますが、施工直後のきれいさは何をやっても保てません。時間と共に汚れた感じに変化します。汚れ感がどうしても耐えられなくなってきた場合、リフォームの時期が来たと考えてリフォームするのも一案です。

まとめ

色々なコツを書きましたが、まずはデザイン、特に自分にとって何が理想の庭なのか知ることから始めましょう。

庭が自分好みの空間になると、日々の生活が心豊かで楽しいものになります。そんなワクワクする未来をイメージしながらデザインしましょう。

それでもやっぱり何をどうして良いか全然わからない、、、そんな時には是非「にわともり」へお気軽にご相談ください!

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